マウスピース型矯正装置(インビザライン)

マウスピース型矯正装置(インビザライン)とは

マウスピース型矯正装置(インビザライン)とは歯の矯正というと、金属のブラケットを歯の表面に装着して、歯並びをきれいにしていく治療をイメージされる方が多いと思います。
しかし、最近ではマウスピース型矯正装置(インビザライン)と呼ばれる透明なマウスピース型矯正装置による矯正が注目されています。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)を装着
マウスピース型矯正装置(インビザライン)を装着

矯正治療中であることは、ほとんど気づかれない
(前歯で噛めていない)

従来のブラケット装置を装着
従来のブラケット装置を装着

見た目が嫌で矯正治療をあきらめる人も多い

マウスピース型矯正装置(インビザライン)による矯正治療のメリット・デメリット

メリット
  • 装置が見えない
    マウスピース型矯正装置(インビザライン)の最大のメリットは、”装置が見えない”ことです
    。透明なマウスピースですので注意して口元を凝視すると何か付けていることに気づきますが、日常生活で他人に気づかれることはほとんどありません。
  • 食事が楽しめる
    従来のブラケット装置による矯正は”つけっぱなし”ですが、マウスピース型矯正装置は取り外しが可能です。
    例えば、食事のときはマウスピースを取って食事を楽しむことができます。
  • 通院回数が少ない
    従来のブラケット装置による矯正は、1か月に1度の通院が必要です。
    一方、マウスピース型矯正装置による矯正は、最大3か月に1度の通院に間隔を伸ばすことも可能です。
    結果、遠方からの通院も可能となり、片道1時間以上かけて通院する方も多くいらっしゃいます。
デメリット
  • 1日20時間以上の使用が義務
    寝ているときはもちろんのこと、マウスピース型矯正装置(インビザライン)による矯正では、装置を20時間以上付けていなければなりません。
    これを怠ると歯が動きません。
    一般的な成人の方であれば、20時間以上の使用を問題なく行っていますが、お子さま等、自己管理が苦手な方には向きません。
  • 100%の治療結果を得られないことがある
    マウスピース型矯正装置は、従来のブラケット装置に比べて、歯の動かし方に制限があります。
    分かりやすく例えると、ブラケット装置であれば奥歯を前に動かすことは可能ですが、マウスピース型矯正装置は前に動かすことができないといったことがあります。
    結果、マウスピース型矯正装置による矯正は、ブラケット装置による矯正に比べて、最終的な歯並びが”少しきれいでない”ことになることがあります。

矯正治療別の費用比較表

矯正治療の費用を方法別に比較したものは以下になります。

マウスピース型矯正装置
(インビザライン)
表側矯正
(ラビアル)
裏側矯正
(リンガル)
装置の種類 マウスピース型矯正装置
(インビザライン)
ブラケット装置
(表側矯正(ラビアル))
(裏側矯正(リンガル))
概要 透明なマウスピースによる歯の矯正
(インビザライン)
歯の表面にブラケットをつける方法
(表側矯正(ラビアル))
歯の裏側にブラケットをつける方法
(裏側矯正(リンガル))
特徴 ほとんど見えない
(インビザライン)
従来の方法
(表側矯正(ラビアル))
全く見えない
(裏側矯正(リンガル))
費用
中間
330,000〜
1,210,000円(税込)
(インビザライン)

最も安価
(表側矯正(ラビアル))
×
最も高い
(裏側矯正(リンガル))

マウスピース型矯正装置による矯正の適応症例について

マウスピース型矯正装置(インビザライン)の2つ目のデメリット「100%の治療結果を得られないことがある」にも関連しますが、マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、歯の動かし方に制限があります。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は
①100%の治療結果を得られないことがある
②マウスピース型矯正装置(インビザライン)で治療できない(適応症例でない)人がいる
以下にあてはまる歯並びの方は、①②となる可能性が高いです。

出っ歯
出っ歯
受け口
受け口
開咬
開咬
重度の叢生
重度の叢生

ご自身が、マウスピース型矯正装置(インビザライン)による矯正が適応かどうかについては、矯正専門医による診断が大事です。
当院では、カウンセリング有料5,500円(税込)を行っていますので、診断を希望される場合はお気軽にお問い合わせください。

マウスピース型矯正装置(インビザライン)はオーダーメイドの装置となります

オーダーメイド(特別注文)された矯正装置は、1人1人の歯の形に合わせて装置を発注、制作します。
従来の矯正装置は、レディメイド品になります。
つまり、大量生産された既製品であるブラケットと呼ばれる装置を使用しています。
オーダーメイドによって作られた医療機器は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)では、医療機器に該当しません。
つまり、マウスピース型矯正装置(インビザライン)に代表されるマウスピース型矯正装置における治療の治療結果や治療中のトラブルは、担当する歯科医師に委ねられます。
マウスピース型矯正装置を受ける際、どの歯科医院で受けても、治療が担保されていることになりません。
最新の矯正治療であるメリットがある一方で、トラブルがあった場合も考慮して、治療をするかしないかを判断しないとなりません。
矯正治療に対する専門的な知見、経験を有する歯科医師に相談することが重要になります。

  • マウスピース型矯正装置(インビザライン)は”医療機器”としては未だ未承認ですが、材質の認可は下りています。
  • 米国ではアメリカ食品医薬局が”医療機器”としても認可が下りています。
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